2021/09/25
エプソンが「エコタンク搭載プリンター」3機種を発表しました。発売予定日は2016年2月4日。
なんと、2年分のインク付き(毎月300枚印刷した場合を想定)という、インクで儲けるプリンター業界には珍しい商品になっています。
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発売機種について
A4カラー複合機 EW-M660FT、A4モノクロ複合機 PX-M160T、A4モノクロプリンター PX-S160Tの3機種となります。
いずれの機種も2年分のインク付きです。
インクカートリッジがたくさん付いてくるのではなく、補充タイプのボトルが付属し、インクがなくなったら自分で補充するというもの。
インクで儲けているプリンター業界にしては珍しくユーザーに優しそうな印象ですが、機種名を見て、うん?と思った方も多いのではないでしょうか。
そう、通常の家庭用プリンター「カラリオ」シリーズではありません。
カラー複合機を見た場合、コピー、スキャナー、FAX、プリントと4つの機能があるので普段使いにも問題なく使用可能と思いますが、カラリオシリーズとは違う部分も多々ありますのでご注意ください。
カラリオとの差
商品の特徴は公式サイトを見て頂くとして、ここではA4カラー複合機 EW-M660FTとカラリオ EP-808Aと比較してみたいと思います。
まずはサイズ
EW-M660FT | EP-808A | |
---|---|---|
外形サイズ 幅×奥行×高さ |
515×559×241 (収納時) |
390×341×141 (収納時) |
重さ | 約7.3kg | 約6.9kg |
400g差ですが、持ち運ぶものでもないので、大差なしと言っても良いでしょう。
大きさはかなり違い、画像にするとこれくらいの比率です。
使用インク数
EW-M660FT | EP-808A | |
---|---|---|
インク数 | 4色 ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン 黒のみ顔料 |
6色 ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン ライトマゼンタ、ライトシアン すべて染料 |
4色なので、カラリオと比べると写真などの印刷で差が出そうですね。
文書メインの印刷だと顔料ブラックがあるので印字がキレイだと思います。
キヤノンのプリンターを使ってる方なら分かると思うのですが、顔料ブラックだと印字した時の滲みが少ないので、くっきりと印刷されるんです。書類などの印刷には良いですよ。
また、顔料インクは水に強く印刷物に水が付いても滲みまない特徴があります。
用紙トレイ
EW-M660FT | EP-808A | |
---|---|---|
用紙トレイ | 前面トレイ1段 | 前面 2段トレイ 背面手差しトレイ |
EP-808Aのように上トレイに写真用紙、下トレイに普通紙といった使い方はできません。
1段しかありませんので、都度用紙の変更をしなければいけません。
A4→B5などと変更する場合はどちらも手間は同じです。
印刷可能用紙はどちらとも同じ種類の用紙に対応していますが、背面手差しトレイがありませんので、厚みのある用紙は印刷できないです。
その他の違い
- 大きな機能として、CD・DVD・BDのラベル印刷ができません。
- ADF搭載なので、大量にコピーやスキャンする時は大変便利です。
- FAXの送受信ができる。受信の場合、PCで必要なデータだけ印刷することができます。
だいたいこんな感じでしょうか。
EW-M660FTは家庭用プリンターというよりはSOHOや小規模オフィス向けのプリンターだと思います。
写真やDVDラベルの印刷はしないよ。という方であれば十分家庭用として使える内容です。
感想など
今回はカラリオと比較してみましたが、ジャンルの違うプリンターになりますので、購入時は注意してくださいね。
念のため、購入検討時に補充用インクの単体価格もチェックしておくと良いと思います。
約2年間は付属していますが、その後の追加購入で高ければあまり意味がありませんから。
個人的には数年前のインクジェット複合機のような大きさですので、家庭用として使うには大きすぎるかなぁと思います。
インク2年分付きは、大変魅力的だと思いますので、カラリオシリーズにも導入してくれることを期待したいですね。
ちなみに、キヤノンの機種では、PIXUS MX923がライバル機になると思います。
EPSONは近年A3対応のインクジェット複合機を出してみたり、なかなか面白いことを考えてくれてるように思います。(使うかどうかは別として)
A4インクジェットプリンターの進化はもう止まっていると思いますので、今後はこういったアイデア勝負なプリンターが増えてくるのではないでしょうか。
特にインク問題は重要な課題だと思いますので、ぜひ頑張ってほしいと思います。